「やりたいことは?」「具体的な目標は?」
こう聞かれると固まるのに、
- 「これだけはやりたくない」
- 「もう二度とやりたくない仕事」
は、いくらでも出てくる——。
僕もずっと、そんなタイプでした。
ここでは、「やりたいことがない」「夢も目標も特にない」と感じている人向けに、
いつものレールから半歩だけ外れてみる話を書きます。
やりたくないことは言えるのに、やりたいことが言えない理由
もともと僕は、
- 夢や目標を聞かれても答えに詰まる
- 無難なことを言って、その場だけごまかす
- 本音では「正直、やりたいことなんて分からない」と思っている
一方で、
- この働き方はきつい
- こういう人間関係はしんどい
- こういう環境はもう嫌だ
みたいな「やりたくないことリスト」なら、すぐに出てきました。
ここから分かるのは、とてもシンプルで、
嫌なこと:すでに経験した具体的な記憶があるから、言語化しやすい
やりたいこと:そもそも知識や経験が少なすぎて、イメージが湧かない・選択肢がない。
「世の中にはこういう世界・こういう選択肢もある」っと言うことも知らなければ、そもそも選択肢が少ないんですよね。いまある自分の知識や経験で判断するのでおのずとやりたいことが見つけられませんでした。
新しいことに触れると、脳が勝手に「探索モード」に入る
脳科学の研究では、
新しい刺激に触れたとき、脳内でドーパミンという物質が分泌されることが分かっています。
- ドーパミンは「快感」や「やる気」に関係する物質
- 新しいものに触れると、「これ面白そう」「もう少し知りたい」という意欲が生まれやすくなる
- 好奇心が高まっているとき、記憶を司る海馬も一緒に活性化する
つまり、
新しい知識・経験に触れる
→ 脳の「新しいもの好きスイッチ」が入る
→ 「もう少しやってみたい」「別のことも調べてみよう」という探索モードになる
という流れが起こりやすい、ということです。
さらに、「好奇心が刺激されたとき」は、
そのテーマだけでなく、同じタイミングで入ってきた別の情報まで覚えやすくなる、という報告もあります。
いつものレールを、半歩だけ外れてみる
ここで言いたいのは、
いきなり大きな挑戦をしろ、という話ではないということです。
大事なのは、
いつも通りの同じ日常というレールを、
ほんの半歩だけ横にずれてみる感覚
です。
例えば、
- いつもと同じ通勤ルートを、一本だけ違う道に変えてみる
- いつもは見ないジャンルの本や記事を、一つだけ読んでみる
- いつもスルーしていた動画やセミナーを、「一回だけ見てみるか」と再生してみる
- いつもは流して終わりの音声に、今日は一行だけメモを足してみる
こういう、本当に小さな「レール外し」です。
その一つの動きから、
- 関連する別の知識や情報に出会う
- そこで出てきた言葉から、さらに別のテーマに興味が湧く
- 気づいたら、「今まで考えたこともなかった世界」が視界に入ってくる
というふうに、興味や選択肢が横に広がっていきます。
一つ始めると、興味の地図が横に広がっていく
具体的に言うと、こんな連鎖が起こりやすいです。
- 最初は「なんとなく副業の本を1冊読んでみた」だけだったのに、
→ お金の仕組みが気になり、
→ そこから働き方やキャリアのことを調べ始める。 - SNSで「この人の発信、ちょっと面白いな」と思ってフォローしただけなのに、
→ その人が関わっている業界やコミュニティを知り、
→ 「こういう仕事もありかも」と視野が広がる。 - 「とりあえずメモでもつけてみるか」と、
今日の気づきをスマホに一行だけ書き始めたら、
→ どんな場面で自分のテンションが上がるのか、
→ 逆にどんなときに消耗しやすいのかが、少しずつ分かってくる。
最初の一歩は、本当に小さくてよくて、
本を1冊読んだ
動画を1本見た
メモを1行だけ書いた
くらいのことでも、
そこからじわじわと**「知らなかったこと」「考えたこともなかったこと」**が横に増えていきます。
「やりたいことが分からない」という悩みは、
もしかしたら「スタートがない」のではなく、
まだ最初の半歩が、横に広がるところまで経験できていないだけなのかもしれません。
やりたいことがない人ほど、「新しい材料」を取りにいけばいい
ここまでの話をまとめると、
- やりたいことが言えないのは、性格が薄いからでも、根性がないからでもない
- 単純に、知らない世界が多すぎて、選べるカードが少ないだけ
- 脳は新しいことに触れると、勝手に好奇心スイッチが入り、そこから興味や行動が横に派生していく
だからこそ、今やりたいことが分からない人ほど、
まだ見たことがない知識
まだやったことがない経験
を、意識的に取りに行ってみる価値があります。
難しいチャレンジである必要はなくて、
- いつも読まないジャンルの本やブログを1つ読んでみる
- 気になった動画や講座を、まずは1本だけ見る
- 行ったことのない場所に、軽く足を運んでみる
- 今日の気づきを、スマホに一行だけメモしてみる
こうした「いつものレールから半歩だけ外れる行動」を増やしていくイメージです。
やりたいことは、「新しい経験の中からあとから立ち上がってくる」
- 嫌なことは、経験してきた分だけ具体的に言える
- やりたいことが見つからないのは、まだ知らない世界が多いだけ
- 新しいことを一つ始めると、脳の好奇心スイッチが入り、そこから興味や行動が横に派生していく
- いつも通りの同じ日常というレールを、半歩だけ外れてみることで、「興味の地図」が少しずつ広がっていく
だから、今の時点で大きな夢や完璧な目標を言えなくても、大丈夫です。
まずは、
「これなら一回くらい試してもいいかも」
と思える小さな何かを一つ決めて、軽く手を出してみる。
それをきっかけに、今まで見えていなかった景色が、少しずつ横に広がっていきます。
やりたいことは、頭の中で絞り出すものというより、
新しい知識と経験の中から、あとからじわじわ立ち上がってくるもの。
そんな感覚で、いつものレールを半歩だけ外してみるところから、一緒に始めていけたらうれしいです。